目が覚めたら、とても悲しくて…。

君は居なくて、

君と戦ったことが嫌で、

突然涙が出た……。



君は僕が死んでいると思っているけど、

僕は死んだと思っていたけど、



生きていた…。



君は僕が生きていると知ったら嬉しい?

それとも…、






悲しい…?






















存在













僕はアスランと戦って、

彼は自爆装置を発動させ、

飛んで行ってしまった…。



彼に殺されるなら仕方ない、と

そのまま死んだつもりで居たのに…。



目が覚めた場所はプラントだった…。










「…こ…こは…?」



ぼんやりと見える視界の中で、

僕はここがどこだか分からなかった…。



「お目覚めになられたのですね…。

 私が誰だかお分かりですか?」



その人物の顔を見て、

前に会ったラクスさんだと直ぐに分かった。



「ラクス…さん…?」



すると、彼女は喜んで、



「まぁ!!覚えていてくださって嬉しいですわ。

 ラクスとお呼びくださいな。キラ。」



そう言ってくれるのは、嬉しかったけど、

僕には違和感があった。



『僕は死んだはずじゃないの?』



そう思いつつ、日の光が差す天井を呆然と見つめた…。

その後、すぐに誰か入ってきて、

何かイロイロと呟いていた。

しかし、その話を聞いていて、自分は幼馴染みのアスランと戦った事を思い出した…。



その現実を思い出すと、自分は取り乱して…、



「…僕は…アスランと…戦…って…死…んだ…はず…じゃ…?」



涙が…、出た…。

















本当は君と戦いたくなんてなかった…。

だけど、友達を選んだ僕は、君の敵で…。

同じコーディネーターの人たちを何人も殺してしまった…。






本当はずっと、君が心に引っかかっていた。

君と戦っていいのか?、と…。

だって、本当は…



































君が一番大切で好きだから…。




























君は僕が生きていたら嬉しい?

それとも、悲しい?



君の答えが聞きたいよ…。




























しばらく、そこで休養を取っていると、

荒々しく玄関のチャイムがなっていた。



ラクスは一体誰でしょう?と、言って、

玄関に向かって行った。






ねぇ、アスラン僕は答えが出たよ。

それは…、




















どかどか、と屋敷の中を誰かが走ってきた。

先程のチャイムを鳴らしていた人だろう。

何人かの使用人の人がそちらは行ってはいけません。

と、言っている。

そして、僕の居るテラスの方にその足音はやってきた…。









「キラ!!」










その声に、僕は驚いた。

振り向いた先に居たのは、



アスランだったから…。



「アス…ラン…?」

「生きて居たんだね…キラ…。」



息を切らして、アスランが言った。

僕は何も言えずに呆然とするばかりだ。



「よかった…君が生きていて…、

 俺は本当に君を殺したのかと思ったよ…。」



すると、アスランはうっすらと涙を浮かべて、

僕に抱きついてきた。



「君を殺した事、とても後悔したんだ。

 何で、一番大切な人を殺したりしたんだろう…って…。」



その言葉に僕は目を見開いて、涙を流した。



『君は、僕が生きている事を嬉しく思ってくれるの?』



そう思って、僕は腕に力を込めて、アスランに抱きつく。

そして、ある言葉を紡ぐ。



「僕は、もう君と戦いたくなんかないんだ…。」



すると、驚いたようにアスランが僕の顔を見てくる。



「…キラ…?」

「君が一番大切なんだって、改めて思ったから。

 …だから、ずっと君の傍に居させて欲しいんだ!!」



そう言った僕をアスランは愛しげに見つめてくる。



「…キラ。俺もキラともう戦いたくなんてないよ。

 キラがそう言ってくれてよかった…。」



アスランはまた僕を抱きしめる。

僕は嬉しくて、肩口に顔を埋めて目を閉じた。



「生きててくれてよかった…。

 キラが生きてるってラクスに聞いて、慌ててプラントに戻ってきたんだ。

 そして、今、キラって存在がどれだけ大切だか思い知ってる。

 だから、もう離さないし、離れない…。」

「アスラン…。」



お互いの顔が笑みに変わって、

穏やかな気持ちになる。

これからは、ずっと幸せであるに違いない。

お互いがどれだけ大切で、

どれだけ必要な存在だと分かったから。









二人はテラスで永遠の愛を誓った……。













 


アスキラ〜vv最近アスラン好きです。
この話は33話とか見たときに書こうと思ってましたvv
やっと書けてよかったvv

今度はカッコイイキラでも書こうかなvv
フリーダムに乗ってるキラはカッコイイからねvv
これからがまだまだ楽しいですvv







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