それは、甘い、甘い瞬間。
彼の言葉が嬉しいし。
彼の笑顔が嬉しいし。
彼の特別が僕なのが嬉しい…。
彼の傍が僕の特等席♪
だから、ちょっとしたスキンシップ(?)
にも、ドキドキしちゃう。
そこは、僕と彼の特別な空間…。
パフェ♪
敵の戦艦を待ち伏せする為に、ザフトの船である戦艦ヴェサリウスはゆっくりと移動中であった。
その為か、他の戦闘員もしばしの休憩を隊長から頂いていた。
そんな中、ザフトのストライクのパイロット、キラ・ヤマトは右往左往していた。
「休憩時間をもらったのはいいけど、どうしよう?」
実は、彼には休憩時間をもらってもすることがなかった。
キラは、とにかくこの時間を無駄にするのはもったいないので、
トリィと遊ぶ事にした。
「ねぇ、トリィ…今あの人何してるかな?」
『あの人』と、言ったのは、自分の恋人である人…
デュエルのパイロットであるイザーク・ジュール。
彼のアイスブルーの瞳に見つめられて、
キラは一瞬で恋に落ちていた…。
会って話をしていくうちに、キラはどんどんイザークに惹かれた。
そして、自分が恋しているのだと気付いた後、
キラは勇気を振り絞って彼に告白した。
そして、イザークは、
「俺もお前が好きだ。」
と、返事をくれた…。
つまり、二人は最初から両思いだったのだ。
実は、イザークも、キラと出会ったとき、
キラの印象深いアメジストの瞳に惹かれ一瞬で恋に落ちた…。
だから、キラに告白されたとき、
素直に返事を返す事ができた…。
その笑顔が自分を癒し、愛してくれるから…。
そして、二人は付き合い始めた…。
現在、その彼は同じ艦のどこかに居る筈だ…。
キラは、そわそわとして、トリィに、
「会いに行っちゃダメかな?」
と、自分の提案を聞いてみた。
トリィは首をかしげただけだったが、
キラは、すぐに表情を暗くする…。
「でも、邪魔になったら嫌だな…。」
「彼は自分の空間に勝手に入られるの嫌だから。」
そうやって、ずっとどうしようかと、
あ〜でもない。こ〜でもないと一人呟き続ける。
その頃、その彼は…、
「OSの書き換えはやはり難しいな…。」
「こういうのは、キラのほうが得意か…。」
アイスブルーの瞳がキラのことを思い出すと優しい笑みになる。
イザークは、キラが暇をしているのではと考えていた。
「ついでだから二人の時間でも過ごさせてもらうとしよう…。」
そして、イザークはキラの部屋へと連絡をつけた。
部屋の通信機の音が鳴ると、キラは慌てて出た。
「はい。」
すると、通信機を通じて、イザークの声が聞こえた。
「キラ。暇だったら格納庫に来てくれないか?OSの書き換えが難しくてな…。」
キラは、喜んで。『すぐそっちに行くよ』と伝えると、
さっさと通信を切って、部屋を直ぐに出て行った。
一方イザークは、いきなり通信を切られたのでかなり驚いた。
「イザーク!!おまたせ。」
キラは、デュエルのコックピットに乗り込むと笑顔でイザークにそう言った。
イザークは微笑むとキラの細い身体を抱き寄せた。
「すまないな。」
イザークは、キラの額に軽くキスを落とした。
キラは、そんなイザークの優しさに紅くなってしまう。
(やっぱりカッコイイな…。)
自分の特別なこの人…、
その特別な人の優しさに、キラはすごくドキドキとしていた。
そして、イザークのアイスブルーの瞳に吸い込まれそうになる。
「ううん…////暇だったから大丈夫…。」
イザークは逆に、キラの嬉しそうなアメジストの瞳に吸い込まれそうだった。
そして、大切で特別なキラのこんなに嬉しそうな顔を、
自分だけが、見られると思うと気付かずに微笑んでいた。
互いの思いは深く、そして、熱い…。
その熱に、二人はどんどん溺れていく。
キラは、OSの書き換えのことを思い出すと、
はっとして、
「イザーク、OSの書き換えしなくていいの?」
と、聞いた。
すると、イザークは、
「そうだったな。」
と、自分もキラに頼んでいたことを思い出した。
キラは、イザークのコックピットの座席を譲ってもらい、OSの書き換え作業に入った。
「ここを変えればいいの?」
画面を見ながら、キラはイザークに訊ねる。
イザークは、画面の方を見て、
「あぁ…そこだ。イマイチよく出来なくてな。」
そう言って、キラにどこを書き換えて欲しいのか伝えた。
素早くOSを書き換えていくキラをイザークはただずっと見続けていた。
作業が終わった後、イザークは、キラにお礼とばかりにちょっとした提案をした。
「作業をしてもらった変わりに、休憩所でお茶でも飲むか?」
すると、キラは、可愛く微笑むと『うんvv』と答えた。
そしてイザークは、キラの手を引くと、エスコートするように、キラを連れて行った。
休憩所では、他のアスラン、ディアッカ、ニコルも休憩を取っていた。
イザークは、気にせず、キラの手を引いてみんなの前を通って行った。
他のみんなは、イザークとキラが手を繋いでいることに驚く。
「あの二人って仲良かったのか?」
そう、呟やいたのはアスランだった。
ディアッカとニコルも『さぁ?』と、いう表情をした。
そして、とにかく二人の様子を見ることにしたのだった。
イザークとキラは、席に着くと、イザークがちゃっかり、キラを隣の席に座らせた。
それから、キラに『どれでも好きに食べるといい。』と一言告げる。
キラは、イザークにそう言われて、早速甘いパフェを頼むことにした。
一体誰がこんなものを休憩所のメニューに加えたんだか…。
噂では、クルーゼ隊長が加えたとか加えないとかまことしやかに言われいてるらしい…。
もちろん、真相は定かではないが…。
「うわぁ、おいしそうvv」
たくさん盛り付けられているパフェを見ながら、キラは嬉しそうに呟く。
「それって、甘過ぎないか?」
イザークは、キラに聞いてみる。
「そんなことないよ。確かに甘いけど、甘過ぎるってほどじゃないよ。」
そう言うと、キラは、パフェを食べ始めた。
「うわぁ、おいしいvvそれにすっごく甘〜い。」
その嬉しそうな笑顔がまた可愛かったり…。
イザークは、そんなキラに近寄って、
「なら俺も食べてみるか…。」
「えっ?」
そして、素早くキラにキスをする。
パフェを食べるのでなく、
恋人のキラへの口付けでその甘さをイザークは確認した。
軽いキスのようで、深いキス…。
キラの口の中に広がるクリームを絡め取るように、
キラの鼓動と唇と甘さを…。
キラは、驚いて、更に真っ赤になってしまった。
まさか、イザークにキスをされると思ってはいなかったため、
唇から離れた後、心臓は急にドキドキと鼓動する。
そんな、キラを見ながら、イザークは、
「確かに甘いな…。」
と、不適な笑みを見せた。
キラは、顔を真っ赤にしたまま、
「ふいうちだよ…。みんな見てるのに…。」
恥ずかしながらもイザークにボソリと呟いた。
それなのに、イザークは、
「見せ付けてやればいいさ。俺たちは恋人だろう?」
そう、キラに告げたのだった。
もちろん、周りのみんな固まっていた。
みんなの心の中は、『何時の間に!?』などという感じである。
しかし、キラの真っ赤な顔を見ると、
両思いな恋人同士であるのは一目瞭然である。
そして、一緒に居た他のメンバーはがっくりと肩を落とすのだった。
彼の瞳には僕が写って、
僕の瞳には彼が写る。
そして、そこは二人だけの空間になる。
こんなパフェのように甘い二人の関係…。
それは、二人の幸せな時間……。
甘々なイザキラです♪
こんなイザキラはいかがでしょう?
イザークが王子っぽくって私は好きだったり、
だけど、かなり甘々になったな…。
もしよかったら感想ください!!
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