恋をする心…。
それは自分を侵食していく…。
身動きが取れなくなる…。
たった一つのことしか考えられなくなる…。
逃げ場など、どこにもない…。





だけど、それでもいいと思う…。




なぜなら…




僕も恋をしているから…




あの人に…。




























「アスラン…。」



小さな声で大切な人の名前を呼んでみる…。



「なんだい、キラ?」



窓辺に座っているアスランは、
読んでいた本から顔を上げ、キラの方を見てきた。




キラは少し恥ずかしがりながら、



「傍に寄っていい…?」



と、聞いてみた。
キラは、ドキドキしながら返答を待つ。



そんなキラを見ながら、アスランが優しい笑顔で




「いいよ、おいで…。」



と、言ってあげた。
キラはほっとして、ゆっくりとアスランの方へと寄っていく。




「どうしたんだい?キラ。」



キラを腕の中に抱きしめながら、問い掛けてみる。



キラはアスランの温もりを背中に感じながら、



「なんとなく傍に寄りたかっただけ…。」



と、呟いた…。



アスランは、キラの後ろ姿を眺めながら嬉しそうな笑みをしていた。




自分が捕まえた恋人の心…。
もう手放す気などはない…。




どんなに戦闘で疲れても、キラの笑顔を見るだけで心が和む。
傍にキラが居るだけで幸せな気持ちになる…。
自分でも気付かない程の執着…。




だからアスランはキラと居られれば幸せなのだ。



しかし、いくらお互いが愛し合っていても
キラはなんだかぎこちない…。




アスランはキラの気持ちを繋ぎとめておきたくて、
キラに嫌われないように優しく接するが
キラはそれ以上の行為を求めれば逃げる…。




キラは、自分の意思で傍に寄ってくる…。
だけど、アスランがキスしたりしようとすると恥ずかしがってすぐ顔を背けてしまう。





アスランはそれに困っていた。




何故キラは顔を背けてしまうのだろう…?
自分のことは嫌いではない筈なのに…。
お互いの気持ちは繋がっている筈なのに…。
何故…?





そんな態度をとられるから、アスランは結局キラを抱きしめるだけになってしまうのだ…。




その一方で答えを持っている本人のキラは…。




(アスランの顔を見るだけでドキドキしちゃうよ…。)



アスランの傍に居るは凄く好きだ。
しかし、アスランの顔をみたりすると、どうしても恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまう。

だからアスランに頬を染める自分に気付かれたくなくて、つい顔を背けてしまう…。




だけど、キラは気付いている…。




(アスラン、抱きしめてるだけだけど、本当はキスとかしたいんだよね…。)



そんな風にずっと思ってはいる。
しかし、アスランの顔を真正面から見ることが上手くできない自分…。




(どうしたらいいんだろう…。)



キラはアスランの腕の中でずっと考えていた…。
すると、アスランが、








「キラ…好きだ…。」



と、突然の告白をしてきた。
キラはそのアスランの告白にドキリとした。







そして、思う…。




その言葉に応えたい…。と、




夕暮れ時の窓辺に二人で座りこんで、お互い顔を見合わす。




そして…、
自分の思いを伝える決心をした…。




「アスラン…。僕もアスランが好き…。」



キラはやはり恥ずかしくて、頬が紅く染まった…。
アスランは、キラの頬が夕暮れの紅い光だけで染まっているのではないことがよくわかった。





「キラ…。」




キラは、紅くなっている自分の顔を見られたくなくてやはり下を向いてしまう。




しかし、




キラは勇気を振り絞ってアスランの顔を見上げる。



「アスラン…。今まで僕は恥ずかしくて君の顔が上手く見れなかったんだ…。」



キラはアスランの、アスランはキラの瞳を見つめる…。
アスランは、その瞳に自分が写っていることに優しい笑顔が零れる。




キラは頑張って言い続ける。



「キスを拒みたいわけじゃないんだ…。君のこと、本当に、すごく…すごく……」




『好きだから…』




その言葉を聞いた瞬間。



アスランはキラの唇に優しくキスをした…。



「ア…アスラン…。」
「キラ…。」



アスランは、キスを止めようとはしない…。
キラは、その思いの強さを感じ取った…。




二人は、互いの温もりを感じながら、
確かに繋がりあっている心も感じていた……。

























一回目の小説ですがいかがでしょうか?
なんか綺麗な内容です(涙
自分にこんなもんが書けたのが不思議…。
書いてるこっちが恥ずかしくなってしまいましたよ(汗
本当に上手く出来なかったらどうしようと思った…。
けど、いい作品に仕上がってよかった〜。
もしよかったら感想くださいね〜。







SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送