夏は暑〜い時期。

もちろん僕の学校でも夏なら水泳の授業はあった。

アスランは何故かよくピリピリしてて目つき怖かったけど、

友達に聞いたら、お前を守ってるみたいだよ?って言われた。



アスランは優しいから、僕がみんなに変な事されないか心配だったみたい。

僕はちょっとそれが嬉しかった…vv

それってやっぱり、僕がアスランにとって特別なんだって思えたから。



特別は嬉しい事。

だって、僕はアスランが大好きなんだもんvv


































この時期、太陽の熱が上がって宇宙に漂っている僕たちの艦、

ヴェサリウスの艦内はとても暑かった。

冷房が効いてるから結構涼しいけど、

廊下とかは結構空気が流れるから暑くなる。



キラは部屋から出るのが嫌で、

軍の人間が着たくて堪らないエースの証とも言える紅の軍服を脱いで、

Yシャツを一枚纏っている状態で部屋に転がっていた。



「部屋の中涼しい…vv」



白い脚を放り出して、無重力状態の部屋を漂う。



「でも、アスランがこんな格好を見たら怒るだろうな…ιι」



アスランは、人前とか部屋とかでかなり大胆な格好をするとすぐ怒る。

誰かに見られたらどうするんだ!!とか、襲われたりしたらどうする!!とか…。

昔からそういうとこだけかなり世話を焼いていたし、

すっごく心配性だった。

それは、軍に入ってからもそうであった。

だけど、それはしょうがないのかもしれない…。

だって、彼は僕の恋人なんだもん。

恋人を大切に思うのは仕方のないことだと思うから…。



「だけど、今ぐらいいいよね?」



アスランと同室であるキラは、部屋のもう一人の主が居ない間、

その格好で涼んでいるつもりであった。



しかし、その涼んでいた時間もすぐに終わりを告げる。

独特の聴きなれたサイレンの音が聞こえる。



『第一戦闘配備。モビルスーツのパイロットは至急搭乗してください。』



その言葉にキラは愕然と肩を落とした。



「もぉ〜、少しぐらい休ませてよ〜。」



先程も戦闘があったばかりだったので、キラは自分の休まる時間がなかった。

だけど、キラが戦闘に参戦しないと、

地球軍の新開発したストライクの新型に勝つのが厳しくなる。

ただでさえ量産がただから数が多く。

少しでも早く倒さなければならない。



「文句言っても誰も聞いてるわけないよね…ιι」



そして、軽く溜め息を吐くと気を引き締めて気持ちを切り替え軍服を着ると部屋を後にする。










キラはパイロットスーツに着替えると、フリーダムに乗り込んだ。

そして、出撃の合図と共に、PS装甲を展開し、出撃する。



「キラ・ヤマト。フリーダム行きます!!」



そして、真夏のような日の暑さを感じる宇宙へと飛び立った。















帰ってくると、早々キラは暑い暑いと文句を言ってコックピットから出てきた。

しかし、キラの可愛らしい顔がそんな嫌味のような言葉を感じさせない。

クルーたちは逆に大丈夫だったかと心配してしまう。



「宇宙って寒いって聞いてたけど、太陽の傍はかなり暑いよね…。」



他のパイロットであるイザークやディアッカにも聞いた。



「そうだな…。確かに暑い…。」

「MSにも冷房取り付けて欲しいかもねぇ…。」



しかし、キラはアスランが居ない事に気付く。



「あれ?アスランは?」



そうして、キョロキョロと探すキラに、イザークは。



「あいつは降りてすぐに隊長に呼ばれたぞ。」

「なんか地球軍のこれからの行動について見当するらしいってさ。」



イザークの説明にディアッカは更に細かい情報を教えてくれた。



「そっか。ならいいんだ。じゃあ僕先着替えてくるね。」



他の二人は去って行くキラを呼び止めることもできず呆然と見送った。





















更衣室でキラは、



「アスラン居ないなら、軍服どう着ても怒られないよね。」



そう思うと、キラは、いつも上まできっちり閉めるボタン少しを開け、

中に着るシャツを着ず、更に下に穿くはずのズボンまで穿かない格好になった。



「いつもはアスラン怒るからこんな格好したことないんだよねvv」



キラは最後にブーツを履くと着替えを終えた。



「ズボン穿いてないのは大丈夫だよね。

 僕の裾が長いから脚見えないし。」



そして、更衣室から素早く出た。

















「うわぁ、いつもは暑く感じる廊下も涼しいな〜♪」



うきうきと廊下歩くと、前からクルーの男性がやってきた。



「ご苦労様です。」



敬礼を笑顔でしながら横を通り過ぎる。

クルーの男性はキラの格好に釘付けになってしまっていた。

キラが見えなくなるまで始終見ていたという…。



だが、そのクルーの男性は振り返った瞬間固まった。

そこには、キラの恋人である彼が、

キラが去って行った方を怒りを露にして見ていた。

クルーは、身の危険を感じ、一礼すると素早く逃げて行った。















その頃、上機嫌なキラは、誰も居ないラウンジで冷えたジュースを飲んでいた。



「楽しいな♪開放感に浸るって感じvv」



ジュースを飲み干すと、部屋へ帰ろうとラウンジから出ようとした。

しかし、目の前に誰かが立ちはだかった。



「ア…アスラン…ιι」



アスランはにっこりと笑顔でキラの方を見ていた。



「キ〜ラvvな〜にしてるのかなぁ?」



その口調はとても意地悪そうな感じを含んでいる。

キラは笑顔が引き攣ってしまう。



「えっと…ジュース暑かったから飲んでた…ιι」



しかし、アスランは笑顔のままだ。

キラはこんな時のアスランがとても怖い。

それは、絶対何か企んでいると身の危険を感じるからだ。

アスランはキラを抱き寄せるとキラがドキリとする事を言った。



「キラ、下ズボン穿いてないでしょ?」



キラは冷や汗が垂れる。



「あっ…あの…ごめん…ιι」



アスランは別にいいよと答えた。



「キラは俺がどれだけ心配してるか分かってないんだよね?

 俺の気持ちなんてどうでもいいんだ?」



その言葉にチクリと棘が刺さったような気がした。



「そんなことないよ!!僕は一番アスランが大切だもん!!」

「じゃあ何で分かってくれないの?

 キラ、ヴェサリウスの中じゃ有名なんだよ?

 優しくて、人懐っこくて、可愛いってさ。」






辛そうなアスランを見て、キラは思った。



アスランは優しい。

だけど、大切な人が離れて行くのは嫌なんだと…。



自分は誰にでも優しくて、本当はアスラン自身も同じようなのではないかと。

そして、大切だからこそ傷ついたりしてほしくないということ…。






僕は一時的に彼の敵であったから、

またいつか去っていかれるのが怖いのだろう。

僕はもう当たり前の生活になっていても、

彼の不安は消えない…。






「アスラン?本当にごめん…。

 アスランが僕のことどれほど大切に思ってくれてるか分かってるから。

 僕はアスランの事他のみんなと一緒に思ってないよ?

 一番好き…。僕もアスランが一番大切だよ…。

 もうどこにも行ったりしない…。」



そう言ったら、アスランは僕を強く抱きしめてきた。



「キラ…、キラ…。」



服に冷たい水が染み込んできて、アスランが泣いているんだと分かった。

キラもアスランに強く抱きつく。



「僕も今の場所から離れたくなんてないよ…。

 だって、ここにはアスランが居るもの…。

 本当にアスランが好き、大好き…/////」



二人は身体を離すと、嬉しそうに微笑んだ。



「キラ、大好きだよ…。」

「うん。僕も…。」



キラは瞳を閉じて、

アスランはキラの肩を掴んだ。



そして、彼の優しい口付けを受け止めた……。

























なんかただ単に、キラのアスランの思いを書きたかっただけです…ιι
だけど、現実にもこんな感じのラブシーンないかなぁなんて思ってしまったり。
とりあえず、UP出来てよかったですvv






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