アスラン…。

小さい頃からずっと一緒だったけど、

たった3年間で君はまったく別の人になってしまったみたいだよ…。

なんだか、僕の手の届かない所にいるみたい…。



家柄も、地位も全然違くなってしまったんだよ…。

君と僕の歯車はもう噛み合わないの…?

僕は君が好きでいてはいけなくなってしまったの…?




















関係















アスランが変わってしまった…。

議長の息子で、

軍のエースパイロットで、

婚約者がいて、

豪華な家に住んでいて…。



アカデミーでもトップの成績で卒業し、

今では彼自身の地位も隊長となっている…。



だからなのか…、

3年後僕がプラントに越してきた時母に、



『アスランくんは、家柄もウチとは変わってしまったのね…。』



と、ぽそりと呟いた。

昔は近所で普通に遊べていて、家も同じような一軒家で暮らしていたのに…。

今では面会も難しくなったと聞いた…。

アスランの一家を変えてしまったのは、やはり『ユニウスセブン』なのだろうか…。









地球軍が使った核によって、アスランのお母さんが居たコロニーが破壊された。

その爆発に巻き込まれてお母さんも亡くなったらしい…。

その後、軍の人たちが何度も亡くなった人たちの亡骸を探しに行き、

親族の方たちに引き渡して埋葬させてあげたと聞いた。

アスランのお母さんの亡骸も見つかったらしいとも…。

ユニウスセブンの事件では、僕の母も散々泣いた…。

アスランのお母さんとはいい友人だったから。



それから、戦争の戦火が広がりつつあったため、

母も父も引っ越すことを決意し、プラントに行くことになった…。

最初は、オーブに行くことも話してたけどそれは止めたらしい。












そして、僕は…軍に志願し、アスランと同じ紅を着ることになった。

成績もよかったし、Gのパイロットとしての才能とOSの書き換え、

現在の戦闘の大半はGが多いからそこで抜擢をかった。

軍の配属先は、艦隊ヴェサリウスのクルーゼ隊。

正確にはその中の、地球軍の艦隊AAを追いかける『ザラ隊』に配属された。

それは、アスランと同じ所属である。



だけど、最初の紹介の時点でアスランとあったけど、

一言も話しを交わさなかった…。

やはり彼との昔の関係は当に終わってしまったのだろうか…。


























「すみません。ヤマト少尉、OSの書き換えの手伝いをお願いします。」

「あっはい。分かりました。」



クルーの女性に整備士さんたちからの伝言を言われ、すぐに返事をする。

ここのところはOSの作業に時間がかかっていた。

地球軍の新開発されたXナンバーのGを5機持ち帰ったためだった。

そのOSの書き換えをアスラン以外のメンバーは素早く終わらないので、

僕がその調整を任されていた。



「はぁ…、早く終わらせないとな。もうすぐ実戦に投入するって言ってたし。」



持ち帰ったGを次の戦闘で使うと言われ、作業も困難を極めていた。

直ぐに格納庫に行くと整備が終わったストライク、ブリッツ、バスターを通り過ぎ、

最後の一つ、まだ何も設定し終わっていないデュエルに乗り込んだ。



設定途中に隣の方から声が聞こえてくる。



「このOSはかなりヒドイですね…。こんな設定でよく動かしてな…。」



その声に素早く反応する。



「アス…ラン…の声…だよね…?」



多分隣のイージスから聞こえているに違いない。

話したい気持ちが身体を侵食するが、

会っても話してくれないかもしれないアスランにどうやって話すのだろうか…?

すると更に話し声がする。



「このOS部分の書き換えは難しいですね。」

「なんなら隣にいるヤマト少尉を呼びましょうか?」



そう言っているのが聴こえて、一瞬え?と思ってしまう。

そして、アスランの返答が気になった。



「そうですね…。呼んでください。」



整備士さんから呼ばれて、コックピットから出た。

そして、隣のコックピットに移動して入る。



「アスラン…。」

「ここのOS部分の書き換えが上手くいかないからやってくれないか。」



そうあっさりと言われて、一瞬動きが止まってしまった。

だけど、もうしょうがないのかもしれないと心の中で涙を流し、

OSの書き換えに入る。









悲しくて、哀しくて…今にも泣きそうで…。

でも、アスランの前では泣けなくて…。

顔を下に俯かせて黙々と作業を続ける。



「これで…いいと思うよ…。」



キーボードを畳んで素早く席から離れる。

早く隣のコックピットの中にでも戻って泣きたかったから…。

そして、深く考え、思ってしまった。









やはりアスランは変わってしまったのだろうか…。

昔の親友など…どうでもいいほどに…。

今さら仲良しで居たい、などと思わないのかもしれない…。

彼には地位も名誉もあるし。

彼を愛してくれるプラントでは誰もが知っているはずの歌姫。

『ラクス・クライン』という婚約者も居るのだから…。

僕と親友であったことなんて過去の話…。

たった3年前までの友人でしかなかったのだろうか…。









アスランの視線を背中に感じつつも、隣のGへと戻り、

コックピット内で声を殺して泣いた…。

膝を抱え、次々に溢れてくる涙を必死に抑えようと…。

昔のあの優しい笑顔と楽しかった日々を思い出しながら…。

もう戻れないと思う…、あの楽しかった日々を…。






























アスランは整備が終わったイージスから離れると、部屋へ戻ろうとした。

しかし、一機のGの前で動きを止めた。



それは、キラが乗って整備を行っているデュエルの前だった。



こっそりと機体に近づき、中の様子を窺う。

すると、中からすすり泣きが聴こえてきた。

その音にアスランはすぐにコックピットの中に入る。

中ではキラが膝を抱え込んで泣いていた。



その頼りない細い身体に触れて抱きしめてあげたかった。

だけど、ここは軍の中…。

そんな優しさを与えられる場所ではない。

アスランは伸ばしかけた手を引っ込めて声を掛ける。



「ヤマト少尉。どうかしたのか?何故泣いている。」



その声にキラがびくりと反応を示し、ゆっくりと顔を上げた。



「いえ…。何でもありません…。」



いつの間にか涙を止め、作業を再開した。



「隊長ももう休まれては?僕はこの作業がありますので…、

 心配をかけていただいてありがとうございました…。」



アスランは今にもまた泣きそうなキラを眺めていた。

そして、自分の取り繕っていた全てのことを投げ出すように、

コックピットの扉を閉める。



「隊長…?」



キラが不思議そうに顔を上げた。



「早く戻って休まれたらいかがですか?」



キラは作り笑いでアスランに微笑むと、

ハッチ開けますね。と言って、キーボードを畳みアスランの横を通ろうとする。



「キラ!!」



アスランはキラを抱きしめて押し戻す。



「アスラン!?…あ、じゃなくて…隊…。」

「いいんだ…。キラ…。」



キラはまだ何が起こったのか理解できていない。

キラをシートに押し戻したアスランはキラを抱きしめて離さない。



「キラ…、久しぶり…。」



キラはいきなり驚いた顔になる。

まさか、アスランにそんなことを言われると思っていなかったからだ。



「アスラン…?僕のこともう忘れてたんじゃないの…?」

「忘れるわけないじゃないか!!ずっと忘れてなんていないよ…。」



忘れてなんていない…。

それだけで、キラは今にも泣きそうになる。



「なら…何で今まで避けてたの…?」



キラがそう投げかけると、アスランは顔を上げた。



「キラが…好きだからだよ…。」



キラは?マークが出てしまった。



「僕だってアスランのこと好きだよ…?」



アスランの瞳はキラをしっかりと捕らえていた。

キラもアスランの瞳をしっかりと見つめる。



「違うよ…俺が好きって言ってるのは、愛してるって意味の好きだよ…。」



キラは驚いた表情にまたなる。

そして、困惑する。



「本当は別れの日、キラに告白するつもりだったんだ。

 だけど、キラはきっと受け入れてくれないと思って…。

 だから、忘れようと努力した。軍に志願して、功績を残して、

 親が決めた婚約の話も受け入れて…。」



自分が好きだったアスラン…いや今でも好きなアスラン…。

君も同じ気持ちを持っていたんだとキラは思った。



アスランはまだ言い続ける。



「でも、君が引っ越してくる話を聴いて戸惑った…。

 せっかく忘れられると思ったのに…。

 君が軍に入ってきて見た瞬間。

 もう駄目だった…。

 思いが溢れてきちゃったんだ…。」

「アスラン…。」



キラはアスランを抱きしめる。

するとアスランの瞳が驚いたように大きく開いた。



「アスラン…僕も好き。きっと君と同じ気持ちなんだと思う。

 忘れられたんじゃないかと思ってとっても哀しかった…。

 でも、よかった…。嫌われてなくて…。」



そして、扉を閉めたコックピットの閉鎖された空間で、二人はキスをした。

感動を再開し、お互いの気持ちが通じ、幸せに浸る。



「キラ…。」

「アスラン…。」



本当はアスランは何も変わっていなかったんだね…。

ただ、久しぶりでどう接していいか分からなくて…、

無愛想にしてしまっただけなんだね…。



何度もお互いの名前を呼びながら、二人は微笑みながら何回もキスをする。

そして二人の関係も、昔以上に仲良くなった……。




































キラがプラントに引っ越してたらな〜っていう、
またまた妄想物語。
同じ軍に配属されて、ぎこちない関係が続いていた。
って感じよvv
だけど、実はアスランはキラのこと好きでどうしようも
なくなってたみたいなvv
結局最後はやっぱりラブラブチューっすねvvv
私最後をキスで終わらせるの好きや(完遂vv)
今はやっぱりイザキラよりアスキラだねvv
王子の出番が戻ってきたらイザキラまた増えるかもvv






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