キラが気になって気になってしょうがない。

地球軍の連中に変なことをされていたりしないか、とか。

優しいキラに色目を使って近寄る女が居ないか、とか。(実際は居たりιι)

そんな心配ばかりだ。

キラ〜!!!!!!!!!



内心不安いっぱいで叫ぶアスランであった。












キラ奪取














ザラ隊は最近心配に思われていることが1つある。

それは、






アスランのあまりの落ち込みようと、

何かブツブツと呟く呪文のような言葉である。



それは、中立国オーブに潜入し、内部散策が終わってからである。

AAを発見する事が出来なかったことでなのか、

自分の指揮官不足だと責任を感じているのか。

他のメンバーにそれは理解できず、

アスランが何に落ち込んでいるのか彼らの定かではなかった。






アスラン本人は、キラと言う自分の幼馴染みの単語でいっぱいだった。

それは、思いっきりアスランの頭でエンドレスするほどに…ιι



(キラ…、何で君はやっぱりあそこに居たなんて…。

 しかも、あんな可愛い格好で…vv)



さっきは、ブツブツと呟いて居たかと思えば、

今度は、寂しそうな背中〜なんだか桃色気分な世界になる。

ザラ隊の面々はその瞬間、この先こいつの指揮の元で大丈夫だろうか、

と、一抹の不安を覚えた。



(トリィを遠隔操作して、誘き出してみたものの、

 あまりの可愛さにフェンス越えしたい気分になるし、

 他のみんなも居たからキラに思いっきり愛を語れなかったしなぁ…。)



アスランは今度は溜め息をついた。

しかし、だんだん腹が立ってきた男が1人…。



「おい!!!いい加減にしろ!!

 この先の作戦を考えずにどうする!!」



それは、アスランを目の敵にしているイザークである。

さすがにこんな隊長の下に付いてる上に、

その隊長がこんなに情けないことに怒りが浸透したようだ。

そんな怒りを露にするイザークに対し、アスランと言えば、



「は?」



と、間抜けな声を出した。

その返事に対し、他のクルーも、

さすがにその返事はないだろうと思った。



そんな他のメンツを尻目に、

アスランはまた1人で考え事を始めてしまう。



(どうにかキラを奪取しなきゃ。(←奪取するものが違う。)

 その前に、どうやってキラを誘き寄せるかだな…。)



ちなみに、アスランがこんなことを考えている間、

隊長はもう放っておいて、3人は今度はどこを捜索するか考えていた。

そして、急にアスランは閃いたように立ち上がる。



「そうか!!こうすればいいんだ!!

 良し!!膳は急げだ!!」



すると、アスランは部屋を飛び出し走って行った。

他の3人は何事かと驚いたが、

隊長が1人で行動すると言うことは、

付いて行かないと、隊長の命令違反と思い、

すぐに後を追いかける。



アスランは、素早く作業員の服に着替えると隼の如く駆けて行った。



















その頃、呑気にOSの書き換え作業をしていたキラは、

トリィが突然飛び上がったことにビックリする。



「トリィ!?またどうしたの!?」



トリィは羽を広げるとまた飛んで行ってしまう。

キラはトリィを追いかける。



そして、また。

あのフェンスの前に訪れてしまった…。










「キラ!!」



片手に持っていたトリィのリモコンはさっさと隠し、

アスランはキラの前に走って行った。

ちなみに、他のザラ隊のメンバーはちょうど到着したところである。



「一体何なんだ!?アスランのヤツ!!」



息を切らしながらイザークが言った。



「僕にもさっぱりです。」



同じく疲れきっているニコル。



「俺もまったく分からねぇよ。何考えてんだ隊長さんはよ?」



そして、3人はこの前見た可愛い少年にアスランが駆け寄って行くのを見た。



「何だ??アスランのヤツ。あいつと知り合いか??」



しかし、イザークはキラの可愛さに正直ときめいていたことは言うまでもない。

アスランは、手をフェンスに着くこともなく軽くフェンスを乗り越えた。

キラはその行動に驚く。



「ア…アァァ…アスラン…!?」



すると、アスランの顔が笑みに変わる。



「キラぁvv会いたかったよ〜vv」



と、言って思いっきりキラを抱きしめる。

キラはかなり驚いたが、アスランの温かい懐かしい香りになんだかほっとした。

そして、アスランの胸に顔を埋める。



「何だか懐かしいね…、この前はこんな近くでしゃべらなかったからね。

 ねぇキラ?俺はキラがどうしてるか気になってたし、心配してたんだよ?」



その言葉にキラは、少し涙目になりながら、



「僕も…だよ…?アスランのことはずっと気になってたよ…。

 だけど、あんな風に戦うなんて思ってなかった…。」



少ししゃくり上げて泣く声が顔を埋めたキラから聴こえる。

そして、そんな光景を間抜けな顔で見る3人衆。



「キラ。このまま一緒にザフトに来ない?

 俺はキラを責めたりしないし、キラの心を追いやるようなことはしない。

 俺はキラの心を守りたいんだ…。そして、昔のように笑っていたい…。」



少し、震えていた肩が突然ピタリと硬直する。

悩んでいるだろうことはすぐに分かった。

キラは友人を見捨てられない。

優しいヤツだから。

でも、じゃあ俺と戦ってもいいの?



「キラは俺と戦いたいの?」

「そ…」

「『そんな分けない。』って、言いたいでしょ?

 でも、今ここでキラが俺と一緒に行かないって言うなら、

 俺は、キラを殺さなきゃいけなくなる。

 キラはストライクのパイロットだからね。」



その言葉に、ざっくりと切り裂かれたような気持ちになる。

アスランと戦う?そんなことはありえないとタカを括っていた。

でも、今現在は君の敵…。

でも、友人を捨てられない。

でも、でも、でも…。



「なんてねvvついて行けないって言っても連れてくよ?

 今回はその為にキラを奪取しに来たんだから。」

「えっ…?アス…ん…ぅ…。」



言葉を紡ぐ口をアスランの口で塞がれて、

キラは何も言えなくなる。

そして、腰が抜けるまで深く口付けされた。



キラが立てなくなるほど力が抜けるとアスランは唇を離した。



「ア…アス…ラン…。」

「キラ…。」



アスランはキラを横抱きにすると、

元来たように、フェンスを飛び越えた。

その姿はまるで、鳥のように大きな羽を持っているようだった。

地面に着地すると、アスランはキラに呟いた。



「キラの奪取成功。」



他の人が来る前に、アスランは走り去る。

間抜け面していた3人も正気に戻り、自分たちも見つかる前にと、

アスランの後を追いかけた。



















こうして、キラはアスランに地球軍から奪取(?)された。

















昔を懐かしみ書いちゃった〜ιι
ここんとこグロテスクなモンばっかだし。
だから、昔のあんまグロくなかった時代に戻りました☆
しかも、妄想フィルターかかってる世界で!!
いやぁ楽しかったvv






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