キラはその答えを知った瞬間、頬が紅く染まってしまった。



「嘘…そんな日だったなんて…僕、覚えてなかった…。」

キラは、あまりの嬉しさに、更に紅くなり、俯いてしまった。

他の皆は嬉しそうに笑っている。

その中で、アイスブルーの瞳を持つイザーク・ジュールは、

キラの側に寄り、何か呟いた…。

















誕生日











それは、その日の朝のこと…。

いつものようにキラはベットから起き上がり、軍服に着替えると食堂へ向かった。

食堂の中を覗くと、いつもの顔馴染なメンツが何やら顔を突き合わせて話し込んでいる。

その中で、イザークはまだ眠いのか、話の輪には入っていないようだ。



「みんな、おはよう。何話してるの?」

すると、他のみんなは慌ててキラの方を向いた。

「おはよう。キラ。」

そう言ってくるのは、キラの幼馴染みのアスラン・ザラ。

「おはようございます。キラさんvv」

続いて、コロコロとした可愛い笑顔を見せるニコル・アマルフィ。

「おはよう。姫さん。」

更にあいさつしてくれたのは、大人びた感じのディアッカ・エルスマン。



しかし、あいかわらず眠いのか返事がない

すると、キラはイザークの顔を覗き込み、

「おはよう。イザーク。」

と、言った。



すると、イザークは寝ぼけているような顔をして、いきなりキラにキスをした。

「なっ…イザ…ク…。」

キラは、キスが終わると顔を真っ赤にした。

「あぁぁ!!イザーク!!キラさんに何するんですか!!」

と、ニコルが叫ぶ。

更にアスランが、

「おい!!イザーク!!いい加減に目を覚ませ!!」

そう言って、スリッパで頭を叩くと、やっと目が覚めたのか、

「あぁ…アスラン…。人の頭を朝から叩くな…。」

と、言ったのだった。

アスランは少しお怒りのご様子…。片手に今度はハリセンを持っていたり…。

ちなみに、キラは相変わらず真っ赤なままだ…。

「お姫さんは、ザフト軍の中のアイドルなんだぞ…。いくら恋人同士だからといって、朝からお茶吹くようなことするなよ。」

と、ディアッカ。

しかし、イザークは、

「恋人同士なんだから別にどうしようと勝手だろう…。」

と、更にみんなにキレる一言…。

「お前…、殺されたいのか…。」

そう低い声でアスランが呟く。

「臆病者に人が殺せるのか…?」

そんな風に、アスランにケンカを売る一言。

「やはりキラはお前には渡さん。このきのこめ!!」

すると、その一言にイザークにスイッチが入る。

「お前…、生きてこの場所に居られると思うなよ…。」

と、二人の間で炎が血走る。

更に、そのケンカに無視され続けるニコルはキレかかっていた。



そんなこんなでケンカ(言い合い)は続く…。



ここ、ザフトでは、キラはその容姿からみんなにとってアイドル的存在なのだ。

その中で、イザークは、キラを恋人にすることに成功したのだった。

結果的には両思いだったのだが…。

しかし、いくら恋人になったところで他のみんなは諦めるわけではない。

だから、他の皆の前で二人の仲がいいのを見せつけるとすぐにこんなケンカが始まるのだった…。



しばらくしてみんなのケンカは収まったが、クルーたちは疲れきっていた。

それは、本気に争いを起こしそうなアスランとイザークを止めるのと、

裏モードに入りかけていたニコルを止めるためであった…。

しかし、ニコルと言えば…

「キラさん今日が何の日か知ってます?」

と、急に笑顔で可愛さ満点の姿に変わった。

もちろんみんなはずっこけた…。

キラは、その質問に何かあったっけっと思った。

「う〜ん、何の日か知らない…。」

すると、イザーク以外の三人は顔を見合わせて、嬉しそうな笑顔になった。

「そっか、キラは知らないんだ…。」

と、アスランが言う。

「えっ!?何、何なの??」

キラは、ますます不思議に思う。

「知らないならいいんですよvv」

っと、ニコルは笑顔で答えた。

「じゃあな、姫さん。この後出撃だから早く飯食べなよ。」

そう、ディアッカは言い残し、イザークを引き摺って行った…。

他の二人もそれに続いて去って行った。



「…一体何なんだろう…。」

キラは凄く気になっていた。

しかし、この後は出撃。考えすぎては支障をきたすと思い、

とりあえず、朝食を取って行く事にした。



その後、アスランのイージス、

キラのストライク、

イザークのデュエルの活躍により、戦闘は勝利を治めた。

今は、みんな戦闘から帰ってきてチェックをしている最中だ。

「ねぇ、ニコル一体今日は何の日なの?」

一早く作業を終えたキラは、ニコルにさっきの答えを尋ねる。

「まだ秘密ですvv」

そんな風にはぐらかされてしまった。

「そんなぁ、教えてよ。」

上目遣いで顔を見られてニコルはドキッとする。

「まだ内緒ですvv」

平静を保ち、ニコルは素早く逃げてしまった。



キラは真剣に考えていた。

今日は一体何の日なのだろうと。

すると、部屋のコールがなった。

「はい、キラですが。」

そう答えると、アスランの声が聞こえた。

「キラ、今から食堂においで。みんなで待ってるから。」

アスランにそう言われて、うん、とキラは答えると食堂に向かった。



いきなりクラッカーの弾ける音がした。

キラはまだなんだかよく分かっていない。

「お誕生日おめでとうキラ。」

アスランがそう告げるとキラは驚いた。

「みんなでキラさんを驚かそうとイロイロ準備してたんですよvv」

「発案者はイザークだけどな。」

キラは、嬉しくて頬が紅くなった。」

自分の為にみんながこんな準備をしていてくれたことにとても嬉しく思った。

「嘘…そんな日だったなんて…僕、覚えてなかった…。」

「覚えてなくてよかったよ。おかげでこんなに喜んでもらえたしね。」

アスランがそう言った。

みんな笑顔だった。

すると、イザーク側に寄ってきて、こっそりと呟く…。

『誕生日おめでとう…。ずっと愛している…。』

そう言って、キラの左手にシンプルな指輪を差し込んだ。

キラは、嬉しくてイザークに抱きついていた。

「あぁ!?イザーク何ずるいことされてるんですか!?」

ニコルが怒る。

「しかもさりげに、指輪なんて渡してるし!!」

すると、アスランが『指輪』と言う言葉に反応してすぐさまキラの方へ振り向く。

「なっ!?おいきのこ!!キラに何を勝手に渡している!!」

アスランはイザークにむかって暴言を吐く。

「恋人の特権だ。何か悪いか臆病者。」

その一言にまたアスランがキレる。

しかし、すぐさまディアッカが取り押さえた。

「まぁまぁ、今日は姫さんの誕生日なんだから、少しは祝ってやれよ。」

「うるさいぞ、ディアッカ!!お前はきのこにキラをやってもいいのか!?」

アスランはディアッカに取り押さえられながらも吠える。

「そうですよ。ゴリラ。キラさんは僕のものなんですから!!」

「なんだと!!ニコル!?俺がゴリラだと!?」

ディアッカは、取り押さえていたアスランを話すとニコルとケンカになっていた。

「もう一回言って差し上げましょうか?ゴ・リ・ラさんvv」

「なんだと!!!!」

「ニコル!!キラは俺のだ!!」

そう三人は言い合いになっていた。

その間に、恋人の二人はと言うと…。

甘いキスを交わしていたのだった…。
















短編終わりました。
おもしろいような、ラブラブのような、
すごくいい感じのお話になりましたねvv
上手くできてよかったvv
私の好きなイザキラ書けたし。
しかし、ザラさんちょっと壊れ気味…?
もう気にしちゃいけませんね。
もしよろしかったら感想よろしく〜。






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